”☆☆介護保険に十五言☆☆”
「チヨット聞いてみるんだけど」ケアマネジャーはどこにいるの介護保険で、要介護1になったらヘルパーさんが来て家事、洗濯をしてくれるそうで隣りのお婆さんは病院に連れってもらい、昼ご飯も作ってもらいあとはご苦労さんと言っていた。私もそういう身分に早くなりたい。掛け金も払っていないので、はよう使かわにゃ損よ、よかったのう介護保険ができて、年金でまかなえるからええ制度よ、まさに不健康な体になることが美徳だとはネ、嫁に気をつかわなくてもいいし。親の面倒もみない嫁なんかいらんよ しかし、そんなには甘くなかった、「時間がきたから帰ります。」サンマを焼いている途中にヘルパーが帰った、慌ててひっくりかえし焼いていたらスミになった。「あんな無責任なヘルパーがこの世に存在するのか」もうこんでもええわい 「何言っているの。私らは30分単位で仕事してるのヨ、交通費もろくにとれず、一日の生活費を稼がなくちゃ、以前のように世間話するどころじゃないのよ、文句言うなら自分で捜したら」 どこをみれば分かるかい、電話帳をめくってもどこにもヘルパーの字はないじゃあないか、一覧表もないじゃないかあ 横文字を使わずに、わしらにはっきり分かるように、ここは魚やさん、ここは肉やさん、ここは米やさん、ここは八百屋さんとはっきりせんかい、あやしげなネオンをあげている店と同じじゃあないか、早く分かりやすいマップを作らんかい、せめて介護保険料を徴収するまでには頼むよ 動物の世界を参考にすればようわかるのにのう 象のずうたいはあんなに大きいのに草を食べ、小さなカラスが肉をたべる 弱肉強食から自然の調和が成り立っているのかのう 近頃の日本は喜怒哀楽がなくなったのう 電気が切れて一番困るのは先進国よのう 一律平等が世の中を悪くしているのかのう 体力の限界があるのを忘れているのかのう 昔よく恵みの雨と聞いたが、そんな自然に触れる言葉がなくなったのう 自然の厳しさを忘れ保障、保障と、みこしをかついでいるからのう あとは神だのみかのう これが福祉かね 2 おかしなことよのう
「馬鹿じゃないの」
わしゃあ体は不自由じゃがまだ頭はシッカリしとるわい<go/home>