”☆☆介護保険に十言☆☆”
手を合わせケアマネジャーの後ろ姿を拝みつづけた。 sさんは、54年前原爆で子供二人を失い3年前主人を肺癌で亡くした。家族をすべて失なったsさんは、「不幸な星の下に生まれたもんだ」これからどうすればいいのかそれ以来、 一日中家にとじこもる状況が続き、だんだんと近所づきあいもなくなり、毎日インスタントラーメンばかり食べ、ごえもん風呂に入ることもなく栄養失調で、おとろえた手足は筋肉がなくなりゴボウのようになっていった。 それを見かねた母親は、一緒に暮らそうと次女の娘を説得し、親子二人で生活することになる。ちなみに母親の歳は98歳である。母親は脳梗塞の後遺症で右半身麻痺であったが、 幸いに20メートル先に八百屋があり、ふらついた足どりで杖をついて買い物をし母親が料理する日々が続いた。しかし、だんだんと娘の精神状態がおかしくなってきた。54年前原爆で子供二人を亡くした記憶が脳裏に焼き付けられているせいか
突然「熱いヨ、熱いヨ、水を飲ませて、おかあさん」と子供の叫び声が聴こえてくるのだ。真夜中の2時に、急にとびおき「すぐいくから待っているのヨ」と、雪の降っている薄明かりの外に裸足で跳びでることが、度々おきた。
困った母親は、民生委員に相談し介護保険の申請をすることにした。一ヶ月後に娘の介護度が、要支援とでた。なんでこんなに低いの 呆けがあるのは、考慮されず、歩行かできるからの理由らしい。98歳の母親は、不眠症になり、施設で一週間短期で、預かってもらうことにした。しかし、老いた体なので不眠症と過労はきつかった。入院することにしたが、施設から一週間たったので、ひきとって下さいとの電話がある。
「私が退院するまでまってください」買い物もできない娘が家に帰っても炊事もできず、また以前のように寒い外に出て今度は凍死しますからもう少しお願いします。
なに言っているのヨ 本当は一ヶ月に一日間だけしか短期は利用できないのを、先どりして一週間の短期を利用したのヨ あのときは、一週間面倒みてもらえば、
体調が回復してもとの生活できると思ったもんだから
あと五ヶ月間は短期入所の利用は出来ませんヨ 施設のベットがあいていてもですか?
あたりまえです。介護保険の短期入所は一切利用できません 自費ならいいかもネ いくらですか?
一日9000円ぐらいでしょうヨ そんなお金はありません。
しょうがないでしょ 家族のことなど考えていない制度だから・・・ いままでは困ったときは施設と話あってすぐに利用でき
それに一日2250円
しかも利用期間の制約もなかったのに
おかしなことよのう
制度改革はよくなるはずじゃに
家族あって社会があるのに
これが福祉かね
消費税を10%払ってももいい。 餓死しても、自分の意志で生きれるから
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