おーい、ばあさんやワシが小さい頃のことじゃがのう
うちのおふくろは、口癖のように
「嘘は泥棒のはじまりで、ひもじかっても他人のものをとったらいけん」
「借りたものはチャント返さにゃあいけんよ」
「騙したつもりでもすぐにばれるけぇのう」
「おてんとさんはよう見とるわい。不思議じゃのう」
「泥棒したら警察に捕まって監獄に入れられて、家に帰ろうと思っても帰れんけぇ」
とよう聞かされたもんよ
ほいじゃが、ばあさんや最近の日本はおかしいのう
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そうよ、じいさん
最近、年金制度改革の話しは消えて郵政民営化ばかりが話題になり
わびしいやら寂しいやら、やるせないのう。意地が政治かのう
それより介護保険制度の改正問題よ
橋の設計は五十年先の交通量など考えて設計するが
介護保険もせめて二十年先をよんでつくらにゃあのう
少子高齢化社会になることはわかっているのに
三年ごとの見直し5年ごとに法律改正など茶番劇よ
馬鹿ばかしい話よのう。日本の将来どうなるかわからんのう
その場しのぎの対策よりも、もっと長期的な発想のもとで計画をして欲しいよのう
目先にこだわる政策がワシらの人生感も変えてしまうよ
「昔はよう入り口に未成年者は入場できません」と書いてあったが
懐かしいのう。いまでも貼り紙をしとるんかいのう
せめて二十歳までは親のすねかじりでもエエが
二十歳すぎたら自分で人生設計がたてられにゃのう
ツバメを見てみぃや
巣の位置はカラスや蛇などが襲ってこない場所を丹念に探し
場所を決めたなら小さなクチバシで泥を一つひとつ運び、
泥を積み重ねて、ひび割れが生じても
巣がこわれないように泥と泥のつなぎにはワラをいれている
巣が完成したら産卵しそして夫婦で交代で抱卵し、ふ化したら
あたりまえのように交代で雛の成長にあうような食べ物をあたえ
糞の臭いで外敵に気がつかられないように巣のなかの糞を親鳥は
外に運びだしている。雛も毛が生えてくるころには自分で外に糞をしている
飛べるか飛べないかわからない頃でも「チャンとしんさい」巣立ちを促すと
巣に足をからませ小さな翼を一生懸命羽ばたき、羽づくろいしている
巣立ちをしたものの自分でエサをとれなかった子がいたら、遠くから見つめている親鳥が
エサの取り方を教える。それでもだめなら惜しみなくエサを与えまたエサの取り方を教える。
自立するまで援護する鳥類なのよ
南国に帰るまでにできるだけ子孫を残すため二回、三回目と子育てを行うが
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ツバメの真似をすれば少子高齢化社会は訪れることはなかったじゃろうにのう
ほいじゃが政府の減反制度で巣つくりに必要な泥も手にはいらず
やっと巣づくりをおえ、抱卵しているときはよかったが
雛にエサを与えるため親ツバメが巣から離れエサをとりに飛ぶが
農薬でエサのバッタやトンボも少なくなり、巣にすぐに帰ることがてきず
巣をあけているすきに強暴なスズメが雛を巣からひっぱりだし、地面に叩きつけて殺す
そのあげく巣をのっとり、ちゃっかり自分の後継者を作っている
親ツバメが巣にいるときはよかったが、エサを探すツバメ夫婦は報われず
子を殺された親ツバメは可哀相に子孫を残すことができず
ツバメ社会も少子高齢化社会になったもんよ
自分のためなら手段を選ばずの自然破壊が高齢化社会を生みだしたのよ
なんとかせんかいのう、自立で生きることを教えんかい
傲慢で一概なスズメによう似とるのう
今日まで、厚生年金、国民年金をかけていただいていますが
社会情勢が下記のように生じました
・人間が長生きした
・生産人口が少なくなった
・納付する人が少なくなった
そんなわけで支払い金額が不足しましたから
お約束した
・年金は全額支払うことができません
・介護を十分受けることができません
・預かった預金額は全額かえせません
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よう言うよ。ばあちゃんが生きていたら
「とんでもないそんな不真面目な人生がとおるもんかい」
先祖のため、自分のため、子供のため、孫のため、また社会のため
に生きることがあたりまえなのに
「約束された契約が守られない」そんな社会が成り立つもんかい
「自然のなかには無限の知恵がある」ようばあちゃんが言いよった
ワシも自然を、よーく観察したら必ずエエ結果がえられるような気がする
その先には争いのない平和がきっとくるような気がする
遠く離れた雲の上でメガホンを叩きながら叫んでいるよ
しょせん私の独りごとよ
ヘクソカズラ
平成17年1月20日の中国新聞の介護保険料について記載された
「介護保険料」65歳以上引き上げ 広島市説明会
「なし崩し」不安の声も
ということはどう言うことやワシによう分かるように説明してくれや
三年毎の見直しで五年ごとの法改正でやるのよ、それを1年前倒しで
「ようわからんが介護保険料を上げる」と、言うことよ
政令指定都市で一番高い介護保険料よ
給付対象事業所や介護保険の利用者がふえたらしいのよ
そういえば最近よう見るのう
東にデイサービスセンターができたらすぐ西にケアハウスができたり
前にグルプホームが出来たら後に同じグループホームができとるけぇのう
まるで昔のガソリンスタンドの乱立光景が再現したようなのう
今はガソリンスタンドは少なくなったが
ふえるのは当たり前じゃろうてぇのう
介護保険を利用せんと損じゃあと殺し文句のよう使っているけぇ
申請主義で書類さえ整備されていれば訪問介護事業所等は
すぐに立ち上げられる仕組みで介護をビジネスに照準をあて
営利を目的として民間業者が参入したけえのう
しかも県外の業者も複数参加しとるけぇのう
施設が増えたらそれだけ介護保険料が上がるわけよ
在宅ケアにもっと力を入れたり、デイサービス等通所介護を積極的にとりえて
在宅と施設を有効に利用せんとのう
少子高齢化社会になることはだれでも知っていたはずじゃが
政治的な意図で「将来生活保障します」と言って年金制度をつくったが
ご存じの通り年金受け取り時期も受け取り金額も満額もらえず
年金制度はいまの介護保険制度にようにとるよ
金はもらわんでもエエが、介護者が不足したら大変よ
エエ方法はないんかい。噂されている
1・いつまでも元気になるためには筋肉トレーニングが必要とか
2・昔あった姨捨山を復帰させるとか
3・ロボットの開発をいそぐとか
4・外国労働者にたよるとか
色々な対策方法がなんぼうでもあろうが
そうじゃのう、この四つの方法がエエかもしれんがのう
一番目は筋力トレーニングとかあげているが
年寄りに筋力トレーニングしてみいや
筋力トレーニクグ筋を傷めるだけで年よりにマラソンをせいと言うもんよ
水分がなくなり、筋もかたくなっている筋肉は二三日したらおおごとじゃろうてぇ
骨と皮になってしかも骨粗しょう症になっておるけぇ骨が折れるだけよ
腰椎圧迫骨折で身長が低くなっていくのがわからんのかのう
二番目はのう、そりぁなかろうてぇ
ほいじゃが、場所は違うが今の核家族状況じゃ当たっとるかもしれんのう
三番目はもっとも期待される案じゃのうロボットは食事介助等はできるかもしれんが
生き物の一番大切な目の動きや心まで感じるのまでは、できまあてぇ
四番目は実現可能な案じゃが、選別された頭のきれる外国人介護者は
職員同士の問題が起きたらおおごとよ、不利になったら現地語や英語で反発され
英語もしゃべられない日本人はおたおたするじゃろうてぇ
日本人だけが1カ国語しか喋れないのは情けながしょうがなかろえてぇ
まあこれが一番ふさわしい方法じゃろうてぇ
新聞では次の案をだしとったがのう
1番目・要介護認定が甘いのではないか
2番目・過剰サービスの事業所がないか
3番目・利用者の1割負担を引き上げとか
4番目・高所得者に追加負担を課するとか
説明会で望んだらしいがのう
1番目はのう、介護の認定度を決めるのは難しいじゃろうてぇ
体調は日々かわるけぇのう
2番はのう、過剰サービスはさけられまあてえ、事業所を立ち上げるために
かなりの投資をしとるけぇのう、それどころでないよ営業マンまで
使い利用者の掘り起こしをしとるけぇのう
3番目はのう、今の医療制度と同じように3割負担にするべきじゃろうてぇ
4番目はのう、ちょっとむつかしかろうてぇ。介護はみな平等じゃけんのう
健康な体を維持し元気な年寄りになることが一番よ
後先になるが
平成17年1月21日の中国新聞の新介護事業者を3区分と記載されていたが
どう言うことや
ようわからんが介護保険のなかに筋力トレーニング、栄養改善指導、口腔ケア等が
新たに「介護予防」として加わるらしいよ
そして現在の在宅支援センターが地域包括支援センターに名前が変わり
各専門部分にわけられるらしいのう
一つは身体状態を改善させ悪化防止を担う事業者
二つは認知症「痴呆症」の進行予防に携わる事業所
三つは介護予防計画を作成する事業所
にわけて専門性をもたせるらしいが
つまりゃあせんよ。
介護は品物ではないのよ。心じゃけぇのう
全部一緒にまとめてが介護だからのう
介護に日曜・祭日がないのがわかってないからつまらんよ
有休とか特休とかあるもんかい。しょせん机の上での政策よ
よう聞かされたものよ。数字で人を救えるもんかい
お前の言うとおりよのう、ようじいさんが言いよった
一億円やるから3分間呼吸を停止してみい
死んだらなにもならんじゃろうが
生きているうちに人に役立つものよ

ヘビイチゴ ヘビイチゴ
今の日本はどうなっとるかいのう、どうにかならんかい
六か国協議もいつまでも北朝鮮にふりまわされ
兵庫の列車がマンションに飛び込む脱線事故
年寄りの虐待、身体拘束、苦情しかり
ネットで知り合った少女を監禁したりして
どうなっとるんかいの
文明が発達してすべての人種が喜んでいるのに
戦後六十年経った現在、経済大国になったけれど
テレビでおもしろおかしな番組に明け暮れて育った人間
しかも、土の色も知らない子供たち
ワシが住んでいるまわりは、年に一度春には必ず訪れる新緑で一杯なのに
豊作のときもあり不作のときもあり凶作のときもある
日本には春夏秋冬の四季がおとずれるのに
今では毎日が盆と正月で年に一度の衣替の意識がうすれ
お年玉は正月だけでいい
小遣いを二三ヶ月ためて好きなものを買えばエエ
我慢や忍耐、辛抱する若者達が少なくなったのう
小学校のとき明日遠足のとき雨が降りそうなので
こっそりばあちゃんの言葉を信じて
軒下にテルテル坊主を十個吊るしたのがなつかしいのう
雨がふったので、来週に延期になり、がっかりしたが
テルテル坊主の願いがかなったときは3倍嬉しかったのう。
もっと自然の中で暮していくことを教えんかい
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、去年発生した自然の破壊力はびっくりしたのう∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、スマトラの地震は凄いのう∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、インド洋を襲った津波は二度とみることはなかろうてのう∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、津波は恐ろしいのう∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、被害に遭わなかった部落は年寄りの言い伝えで助かったそうなのう∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、よう機転がきいたのう、潮が大きくひいたら高台に逃げるとは∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、象も水牛もエライのう、地震の後にすぐに人を乗せて高台ににげるとは∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、日本の玄海地震もすごいのう予測されていない地域なのに∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、双子地震とは聞いたことがないがスマトラでまた起きたのう∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、豪華船を派遣して避難所にすればエエのにのう∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、地震大国の日本は都道府県に三隻ずつあってもええがのう∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、今の日本の考えかたは無理じゃろうてえのう∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵ほいじゃが、一生懸命保険料をかけてきたんじゃけぇ年金ぐらい約束した金額をもらい∵∵∵∵∵∵
∵∵∵∵∵∵残された人生を社会のために貢献して生きたいものよ∵∵∵∵∵∵
人の心の痛みや苦痛を感じるぐらいにならないと成長せんよ
景気のエエ歌はないんかいのう
さらば地球よ 旅立つ船は
宇宙戦艦ヤマト
宇宙の彼方(かなた) イスカンダルへ
運命背負い 今とび立つ
必ずここへ 帰って来ると
手をふる人に 笑顔で応え
銀河をはなれ イスカンダルへ
はるばるのぞむ 宇宙戦艦ヤマト
さらば地球よ 愛する人よ
宇宙戦艦ヤマト
地球を救う 使命を帯びて
戦う男 もえるロマン
誰かがこれを やらねばならぬ
期待の人が 俺たちならば
銀河をはなれ イスカンダルへ
はるばるのぞむ 宇宙戦艦ヤマト
おかしなことよのう