”☆☆介護保険四十二言☆☆”

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「おーい、ばあさんや"この犬こうてくれや"と市内のじいさんが言ってきたよ」
「なんでや」
入歯があわんようになったけえ歯医者に行った帰りにのう
シッポをふりふりヒョコヒョコじいさんに付いてきて
気がついたら家の中だったらしいよ
じいさんがたい焼きでもこうてええ臭いをプンプンさせていたのだろうよ
じいさんは糖尿病じゃけえ食べたらいけんじゃろうがのう
それより犬のことじゃが、じいさんは慌てて交番に届けたら
「保健所に預けると一週間飼い主が現れなかったら処分されるだろう」と言われ
「処分とは何ごとじや」死をいみしておるんか
「そんな可哀相なことができるもんかい」 「飼い主が現れるまでこうてやるヨ」と言って
面倒みることにしたらしいよ

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尻尾をちょこんとあげ、目がパッチリして細長い顔の先の鼻は高くて真っ黒色
あまりにも愛嬌のいい顔をしているので家のなかでためしに
一晩だけ預かってみたらのう
朝起きてみてびっくりぎょうてんヨ、アッチコッチに小便し
おまけに応接間に糞をしていた
たった一晩のできごとに懲りて「可愛いから預かって」と言って
事務員に頼みこんでみたら
事務員は「まあ可愛い知能のある顔して、なんの品種?」と乗り気になった
「プードルと言うらしいよ」と言うと喜んで持って帰ったよ。そこまでよかったが
犬はその晩も前夜と同じような行動をおこしたので事務員も「ヤレンよ」と言って
次の日に返してきた
そんなことで行き場のない可哀相な子犬じゃけぇ
じいさんの言うことじゃけぇ少しの間飼ってやってくれや

しょうがないねえ、それにしても
アッチコッチ糞でもされたら困るけえ飼うなら風呂場で飼いんさいよ

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しかし、昼間はおとなしかったが夜になると
悲しそうな声で「クウクウ」とじいさんに「風呂場から出してくれ」
と呼びかけるのでワシは一睡もできなかった
頭にきたワシは市内のじいさんにかえそうとも思ったが
怒れば「なんのこと」と言わんばかりに首をチョコントかしげる子犬に
しょうがない、子犬には罪がないし野良犬にするのも可哀相だしのう
ついにワシはイヌにコロと名づけ犬小屋を作って庭で飼うことにした
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右前足や左前足で目をこするので奇妙な行動する犬だと思った
そのうち、涙がダラダラと出てその度に前足で目をこすった
しだいに瞼が腫れ、そのうち目にウミが溜まるようになった
獣医にみてもらったら緑内障と角膜炎と診断され、手術をした。三万円もかかったよ。
人の犬を飼うより自分の犬を買うたほうがなんぼかエエと思ったが
主人を覚えただけでも幸福だとワシの心にいいきかせ気持ちよく支払った
耳耳病で捨てられた犬じやった。可哀相にのう

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退院後、散歩につれていったら走ってくる自家用車にむかって狂ったように吠えた
とくに2tダンプカーには火がついたように吠え、タイヤに向って突進した
慌ててつなを引っ張ったら首がしまったのかひっくりかえった。
無謀な犬め、びっくりしたじゃあないか、轢かれて死ぬところじゃぞ
馬鹿たれめ、ワシがしつけたる
さあワシの前後を歩くしつけじゃ
山道で離しワシの後を歩くように手で合図し「あと」と声をだして命令をした
前にでたら紐で地面を叩くと後すがりしたその度にチーズをやり
褒めたらすぐに前後左右に歩く事をおぼえた
1ヶ月ほどしたら家族の足音も覚え家族以外の足音が聞こえたら
怪しい者が来るとワンワンと吠えワシに教え名犬になった
そのお陰でワシは見まわりも必要になくなり仕事が楽になった。


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一ヶ月に一回は散髪に連れて行っていたがたいぎくなり
ペットショップのお兄さんに散髪の管理を依頼した。
最初は気持ちよく「預かってかえります」「いいこして散髪しました」と愛想よかったが
半年たったとき、あまりにも汚たないのに驚いて二度と
ペットショップにつれて帰ることはなかった
「しょうがないワシが散髪したる」いやがるコロにはさみをいれたら、血がでてきてた
身を切ったくのだ「可哀相にのう」しかし、コロは痛みを訴えるしぐさはしなかった
そのうち毛が伸び放題になり、毛色は灰色のコロは
「ボロゾウキンのモップ」とあだ名がついた
野放しにしているコロは「クウクウ」と言いながら
前足で首すじを激しくかいたと思ったら脇ばらをかいている。
犬小屋のまわりにはノミがあっちこっち飛んでいた
体をみるとノミがウジョウジョいた
洗ったら、なんと体中から血がしたたり床が真っ赤にそまった
離し飼いにしていたので山ダニやノミをもらったのだろう、可哀相に

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体長30センチしかない体だけど自分の何倍もある大きな犬を子分にし
猪がでると、遠吠えで近所の犬におしえ、隣の犬が遠吠えし次の犬に教えた
飼っている犬が一斉に吠えたら猪がおじけつき農作物が被害にあうことがなかった
大寒気団が日本列島を襲った時には、隣の痴呆のおばあさんが午前2時ごろ
ベランダに出て寝ているのを見たコロが吠えてワシに教え凍死をふせいだ
また二階に住んでいるばあさんと地上にすんでいるコロと大喧嘩した
ばあさんがほいほいと下も見ずに放り投げだすミカンの皮が
コロに当たりそうになったの原因だ
二階から何でも投げ落とすもんではない、人に当たったらどうするんない
生意気な雑巾犬め、こうしゃくたれるな
相変わらず常識のないばあさんじゃのう
「うるさい、ワンワン吠えるな」ミカンをコロにめがけて投げた
コロはさらりとよけ、ばあさんが反省するまで吠え続けた
ミカンが柿なら猿カニ合戦と同じじゃのう
両方とも年をとっとるけえ譲りあうことなく言い争いが数分間続いた
「同じ屋根の下で暮しているのだから仲ようせんかい」じいさんが言った
コロはなきやんだが痴呆のばあさんはいつまでもブツブツ言っていた

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ワシが巣から落ちた雛つばめを育てたつばめが
コロの散歩中にワシの頭に留まると
「ワシの主人の頭にとまるとはなにごとじゃ」と怒り狂ったようコロが吠えた
「何言っているの私の命の恩人よ」ツバメが無視すると
コロは何回も飛びあがって雛をおいかえそうとする。
まあ同じ屋根で育った仲間じゃけえ仲良しならんかい
お互いにゆずることはなかった、このことはワシにとってはうれしい悲鳴だった

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いつも夜になると近所の見回りをして異常がないか確認して帰ってきていたコロだが
白内障になったのか壁にぶっかったり、田んぼの中につこんだのか
泥んこだられけになって帰ることが多くなり
小屋のそばに抜けた歯が二三本も落ちている日もあった。歯槽膿漏になったのか
「なんとかしてやりたい」明日、動物病院に連れて行ってやるぞ
雪の降った晩、朝起きてみると長寿だったコロは息をしていなかった
しきりに降り続く雪は老夫婦の涙の代理のようにみだれ降った
出会いの時はみんなに嫌われた犬だったが
野放しにして自己判断で生き方を満足して過ごしたコロ
●お前ほど家族思いで
●近所の面倒をみた犬はいないだろう
●お前ほど家族のきずなを深め
●信頼関係を築く大きな役割を果たした犬はいないだろう
●天命を全うしたコロよ
●次の世界で又会おう
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老夫婦は火葬場につれていったら人と同じ火葬料金を取られた
なんでこんな小さな犬なのに・・・・
コロも一人前よ。生きているうちに人に役立ったコロを尊敬するよ

しょせん私の独りごとよ



トレニア




2004年1月8日の読売新聞に「介護保険大幅見直しへ」と掲載された がどう言うことやよう分からんけえワシでもわかるように説明してくれや


よう知らんが利用者が予想以上に増え、年金制度のように給付と 負担のバランスが早くも崩れたためよ。 介護保健制度がでたときから政府はパンクすることは知っていたのよ

おかしな話じゃのう、少子高齢化社会が訪れるのが分かってたのか


ほうよ、 お前また怒るなよ。ワシが決めるわけじゃあなけぇ、昭和36年に制度が出来た時は 日本の人口はピラミット型じゃたが、 平成17年頃から逆三角形になることは予想されていたのよ。その上保険金を 支払ってない人も福祉年金をもらって当時はお上に足を向けて寝たらバチが あたると言っていたらしいよ。ようじいちゃんが言いよったヨ

老齢福祉年金制度は 青春時代を戦争の犠牲になり戦後の復興に全身を捧げられた人たちだから 当然だがサラリーマンの妻は掛け金をかけずに年金がもらえるのがおかしいのう


よう分からんがその場しのぎが好きじゃけえのう。 政治家の陰謀みたいなもんよ。「その頃の政局の安定をはかった 与党の安定多数を期待した政策ヨ」ようじいちゃんが言いよったヨ

今話題になっている年金制度の不公正が明らかになっているがのう 議員年金とはなんのことや


知らんよ、厚生年金や国民年金や共済年金の掛け金は25年間掛けんと 給付の対象にならんが議員年金の場合は10年掛けたら給付の対象になるのよ。 それにワシラの年金の国庫負担率は三割なのに議員年金は7割もあるのよ。 なんでそんなに差があるのかと聞けば政治家をやめたらただの人だからヨらしいよ

ワシらはサラリーマンは リストラに脅え安い給与に文句言わず残業代も請求できず 払え払えとせきたたれても年金の払う金もないし今度介護保険制度が変わって 二十歳から介護保険料を強制的に徴収されるがどうなるんかいのう


知らんよ、なるようにならにゃあしょうがないじゃろうてぇ 民主党の岡田さんに期待せにゃあいけんが、 これもまだ若いのうそうは言っても骨ぶとの小沢と言う人がおるけえのう

少子高齢化社会になり介護者がいないのにどうするんかい
●移民を求めるか
●ロボットの援助を求めるか
●できる限り健康であることか


いずれにしろ健康でおることが医療費、介護費を抑制するのが一番じゃがのう、 病気になれば医者に頼らなければいけんし、足腰がたったんとなると 介護保険を頼らにゃいけんし頼らんようにするためには
●毎日起きたら歯をみがく
●寝巻きを脱いで服にきがえる
●そして味噌汁を作って朝ご飯を食べ
●そして軽い散歩をすることよ
そうすれば地域の生活習慣がわかり、健康な年寄りが睨みをきかせているので 変質者がでたらすぐわかるし、安心できる子供の通学路が確保でき 変質者もようこんよ

にら     あずき


凄いのう中国雑技団の技は、瓶の上に椅子を乗せ
また椅子を積み重ねまた椅子をのせ見る見るうちに
二階の高さになり椅子を斜めにして逆立ちするとはのう
動いたら椅子がバランスを崩して落ちるのにヒヤヒヤしたよ
息子には絶対やらしたくないと思ったよ

今日も凄かったのう十畳の広さなのに大きなな神楽の衣装を
身につけ四人がクルクルまわりぶっかることもなく
どんな運動神経をしているのか不思議なのう

手品でもないし仕掛けがあるわけでもないしのう
訓練かのう毎日血のでるほど練習したのだろうな
毎日毎日の訓練が身につき動作が不随運動になるまで鍛えたのだろう

ワシらはその日が無事に終わればエエと思っていたが、むなしいのう
何時間も繰り返し鍛え、失敗すれば怒られることを気にすることでなく
自分が未熟であることを認めまた練習をする
これが人の生きる道よのう、努力せん奴は生きる権利がないのよ


∵∵∵∵∵∵猛暑、猛暑、今年の夏は暑かったのう∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵水害、水害、今年は多かったのう∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵台風、台風、今年は早くきてスピードが遅かったのう∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵鹿児島、鹿児島、今年は台風がきても雨が40日間も降らんかったのう∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵鹿児島の焼酎、焼酎、今年のサツマイモは不足で値上がりするらしいのう∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵もうすぐお月見がくるのう∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵だんごに秋の七草を飾ってしずかに満月をみるか∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵ようばあちゃんがうたいよった∵∵∵∵∵∵

♪♪♪♪♪♪♪♪兎(うさぎ)追いし かの山♪♪♪♪♪♪♪♪

∵∵∵∵∵∵小鮒(こぶな)釣りし かの川∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵夢は今も めぐりて、忘れがたき 故郷(ふるさと)∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵高齢者であっても弱い高齢者の手足となって∵∵∵∵∵∵

∵∵∵∵∵∵年金を十分もらい社会のために生きたいものよ∵∵∵∵∵∵

 人の心の痛みや苦痛を感じるぐらいにならないと成長せんよ      

おかしなことよのう

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