隣のじいさんはかけ碁が好きで3週間も家に帰らないのは日常茶飯事であった 相変わらずじいさんは、かけ碁に負けている。 女房はなかば諦めているが米びつの底が見えるたびに怒りが増し 旅館に泊まっているじいさんに「米代を送れ」とヒステリックな大声で電話をかける そうかチョット真面目に仕事をするか マッサージ゙師のじいさんはかけ碁に勝っている仲間に、今日は肩の凝りをとって休んだほうがエエですぞ と言って肩に得意の針治療する 負けた腹いせにワザと神経に針をたてると、大きな声で「痛い」と悲鳴をあげる。 「ざまあみろ」 ワシに勝つけえお前が悪いんじゃ お前が負ければ夫婦円満なのに、勝つから家に帰れなくなるのよ まぁおかげで治療代が入りこれで三日分の米代が送れるヨ |
じいさんの視力は弱く、見えるようで見えないのだ
開いてないドアに頭をぶっけタンコブをつくったり
信号機のない道路では、走ってくる車など無視ししたり、
赤信号でも手を上げて平気な顔をして渡っている始末である。
そんなじいさんが相手なら勝てると思って先日碁をうった。
負けそうになったので小指で石をずらしたら
コラおかしいぞ「そこに石があるわけないじゃあないか」見えないはずなのに何故
黒石と白石の違いはわかり、どうやら模様で判断しとるらしい
そのくせ、当たりと言ったら
「チョット待ってください。そこではありません」
人差し指で石を押さえ、ずらしながら離そうとしない
目が不自由だから仕方がない
こちらは見えてじいさんは見えないのだから
我慢、我慢
そのうち生きていた石が殺された。待ったをしようと思ったら、
「これを狙ったのよと、」言って手を叩いてよろこぶ
待ったは武士の恥じ、昔ならとっくに切腹ですぞ
目は見えなくても貴方の心はすきとって見えるのよ
「これが心眼よハアッハッハッハッ」
若い奴にはわかるまいハアッハッハッハッ」
そんなじいさんの家を親孝行の息子が改築した 深夜の出来ごとである。 驚いたことにじいさんは仏壇に向かって小便をしたのだ この罰当たりめ「おやじボケたのか」息子が怒った 仏壇を動かしたのが悪いのヨ、改築前の仏壇の位置にトイレがあったからだ 長年住み慣れた家を改築するけぇヨ 目の不自由な人や年寄りは勘を頼りにして移動するから 新しい環境は年寄りには悪いのよ。 綺麗な家より臭いのしみついた家が安らぎを感じ落着くのよ 嫁が我が家に帰った時と同じよ
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☆ このまえの話はヨウわからんのう
特別養護老人ホームで部屋代払えとは
★新聞を見てわかろうが、要するに
今までの制度では福祉施設の建物の全部が補助金の対象であったが
新しい制度は寝泊りする居室部分は補助金の対象外になるのヨ
どうしてや
補助金は食堂・廊下・風呂などの共有部門だけにして、補助金の率をさげるのよ
どうしてや
そのぶんだけ施設経営者は入所者から部屋代を取れと言っているのよ
分かり易く言えばアパート代ヨ
どうしてや
そうすりやぁ政府も補助金が少なくなり助かるけえのう
そりやぁそうじゃ
しかも、寝たきり老人は個室は必要ないのに全館個室だから
必要でないジュウタンを使い豪華な部屋を作れば建築費が高くなり建設業者は大喜びヨ
そりやぁそうじゃ
作る施設側も個人負担で敷金や部屋代を高くすればええけぇのう
そりやぁそうじゃ
だれが困るのかといえば利用者ヨ
そりやぁそうじゃ
行き場のない困った人を救うのが政府じゃあないのか
そうよ、その時代は終わったんよ年寄りが一杯おるけぇのう
今の年寄りは金持ちと思っているのよ
貯金しとると思われて、屁理屈つけて金を取ろうとしとるのよ
今の年寄りはええがわしらはどうなる
ワシは知らんよ
わしゃ金はないで、
そうよのうリストラされ、ローン等でたくわえもない老人になっとるからのう
可愛そうにただ入所できんだけよ
介護保険料を強制的天引きされてるのにかぁ
知らんよ
少子高齢化社会になり、介護者がいないからのう
要介護者がおおくなってお前の面倒がみられんのよ
それじやぁ保険詐欺じやぁのう
今がよければええのよう
なんでや
そのばしのぎが◯◯家よ、おちたらただのひとよ
ひたすらにそればかり考えとるのよ
元気な時間がおおければええのよ
寝たきりや痴呆にならんことよ
とうすればええんかいのう
毎日お経を声をだして読むことよそれに感謝する気持ちが大切よ
坊さんの早死にや痴呆になったことは聞いたことがないよ
カラオケもいい薬ヨ、ようするに脳を使うことヨ
ユニットケアとか新型特別養護老人ホームとは、なんのことや
2001年9月11日にアメリカで同時大規模テロが起こったけぇ
次回に教えるヨ
じいちゃんがよう言いよったが、怒る前に一呼吸せえと
そのときいらんことをイワンほうが得じゃと
あたまがカットなってたいしたことでもないのにのう
後で反省することが多いらしいでえ
暑いのう連日広島は36度をこえているがいままで経験したことがないのう
インドの気候と入れ替わっているのと違うか
地球温暖化を自然の神様が教えてくれとるのとちがうか
もうすぐ十五夜じゃのう ♪♪♪♪♪♪♪♪うーさぎうさぎ何みてはねる♪♪♪♪♪♪♪♪ あのころがよかったのう 星がいっぱい出て月がでてくると 月のそばの星は遠慮していなくなり 月がいなくなると隠れていた星が大空いっぱいに輝き なかには流れ星もおり、見ていると何もかも忘れ 心を癒してくれたのう 黄色い大きな月の真中に何かがいる よく見ると二匹のウサギが餅をついているヨ ロマンがあったよ
今はいつ見ても星がおらんのう
電気で思い出したはエジソンのことヨ |
おかしなことよのう