小物・創作
木の標本・小箱(コレクション)
日本の樹木70種類の小箱展 木材の標本 2008年 |
今はあまり見なくなった、かつて使われてきた木を集め、小箱を作り、パネルに立木の写真・分布・用途を明記しました。
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き(木・樹)のこと 木工のこと
作品への想い
機械で切った直線ばかりの、棒と板で作ったようなものでは、使うだけの物で味気ない。奇をてらって作ればかえって作品が悪くなる。私は単に使えるだけのものでなく、生活を共にし、より人に近いものにしたいと思っています。曲線や曲面を取り入れることで、柔らかさがでる。それが作品の良し悪しに大きく左右する。小さいことが全体に大きく影響することを考えて、作らなければならないと思っています。
木に守られている
木を加工して物を作っていますが、木が山で何十年か何百年か育って、その命をたち切ったもので、作っているという感覚があまりありませんでした。ある染色家が言っていた「自然からいただいた命によって守られている』と、木も同じくコンクリートやプラスチック と違い命を持った素材なのです。木はいいと人は言いますが、命があるからそういう言葉が出るのでしょう。作り手に命の自覚がどれだけあるかに、かかっているのではないかと思います。