風炉前
風炉の前では懐石が出されます。
懐石とは、茶会で出される料理の事で、濃茶をおいしく召し上がって頂くための食事
です。懐石は一汁三菜(いちじゅうさんさい)です。菜というのは料理を意味します。
一汁三菜は、ご飯、汁、向付(むこうづけ)、煮物椀、焼き物で構成されます。
汁は、夏なので赤味噌。(冬だったら白味噌です。その他の季節は合わせ味噌です。)
向付は、一般料理では刺身ですが、懐石では味をつけて出します。
夏なので、はもの切り落としにしました。
はも(鱧)とは姿は鰻や穴子に似ていますが、鋭い歯を持つ魚です。
はもの切り落としとは、はもを骨切りにして小さく切り、湯引きし、氷水にとって
冷まして梅肉酢につけた料理です。
煮物椀には、魚そうめん。
魚そうめんとは、白身魚のすり身をそうめん状に仕立てたものです。
焼き物は、鮎にしました。
懐石では、酒も出されます。
懐石の後にお菓子が出されます。
濃茶には主菓子(生菓子)、薄茶には干菓子。
今回は濃茶なので主菓子(おもかし)です。
羊羹(ようかん)にしました。
いよいよお点前です。
亭主がたてたお茶を客が召し上がります。
今回は濃茶にします。
薄茶とは樹齢十年以上の若い茶の木からつんだ葉を粉にしたものを使い、味は、あ
っさりしています。
濃茶は、樹齢百年以上の木からつんだ葉を粉にしたものを使い、まろやかな甘みと
こくがあります。
薄茶は1人分ずつ点てますが、濃茶は、3〜5人くらい分を1つの茶碗で点てます。
濃茶の方が貴重といえます。
濃茶は「ねる」と表現するように、茶筅をゆっくり使い、少量の湯とお茶をまぜて
いきます。1度ねった後、湯をまた足して、とろりとした感じにねりあげます。
有楽「シャカシャカシャカ。どうぞ。」
最後に茶道具などについて話をした後、お茶会は終わりとなります。
もしよろしければ一句お願いします。後日、当サイトに掲載します。
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