茶室敷地内


茶室の敷地に入ると、そこには、「寄付」という客が連客と待ち合わせる場所があります。

そこから先に広がる露地(茶庭)は、中門を境に2つに分かれ、「寄付」側の外露地と茶室

側の内露地で構成されています。

露地は、「浮世の外の道」とも呼ばれ、ここを通ることにより、世俗の事を忘れ、世俗から

離れた場所へ入る精神的な意味合いを持っています。

露地には綺麗な花などはなく、常緑樹などがある程度で、飛び石や延べ石(敷石)が茶室へ

の道を作り、山の中に入っていく雰囲気を醸しだしています。

亭主は、あらかじめ露地に水をうち、木や石の風情が良くなるようにします。

客は、露地の入り口で露地草履に履きかえてから露地に入り外露地の「腰掛待合」で、亭主

の迎えを待ちます。

そこに亭主の有楽が中門を開けやってきました。

有楽「ようこそお越し下された。さぁ、中へお入り下され。」

貴方は中門を通り内露地へと入ります。

露地を歩く時は、飛び石などの景観を楽しみ風情にひたるのもいいでしょう。

内露地に入ると茶室の手前につくばい(手洗い鉢)があるので、貴方はそこで、手を洗い水

を口に含み、口もすすぎます。

茶室の入り口は、腰をかがめないと入れない狭い「にじり口」と呼ばれるものです。

にじり口へ