8.正楽寺(保井田薬師堂)

 八幡小学校の南隣に「お薬師さん」の名で知られる「保井田薬師堂」があります。古くから縁結びや目の病気にご利益が

 

あると、人々の信仰をあつめてきました。毎年2月11日の縁日には、イベントや屋台が建ち並んで賑わい、昔はお参りす

 

る人が楽々園まで続いたそうです。

 

 ご本尊の薬師如来は、今から千二百年あまりも前に、奈良の大仏を造るために、全国を回り教えを説いた「行基」という

 

僧侶が彫った物と伝えられています。行基は厳島に向かう船の上から、極楽寺山(観音山)の山上に不思議な光を見つけまし

 

た。山に登ると光を放つ大きな杉が立ち、その木から極楽寺の千手観音仏、保井田の薬師仏、田中寺を始め48体の阿弥陀

 

仏を造り安置しました。その後に「弘法大師」が来られ、この薬師堂を建てたと伝わっています。

 

 この薬師堂は初め今の薬師が丘1丁目にあり(その場所には保井田薬師如来発祥の地碑があります)、

 

明治12年(1879)に今の場所に移されました。

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H23.06.26
正楽寺

ご本尊(薬師如来) 

保井田薬師如来発祥の地碑