【広島日米協会2010年度通常総会(理事会)・講演会・懇親会】Anuual General Meeting ( at Rihga Royal Hotel Hiroshima)

講演:「財産としての海外体験:日本に今求められている変化」
                      広島経済大学非常勤講師 堀田千里氏

Lecture: 「My Experiences Abroad as Assets: Changes that Japan urgently Needs」
Speaker: Ms. Chisato Hotta (Visiting Assistant Professor at the Hiroshima University of Economics)

 

7月6日(火)、リーガロイヤルホテル広島3階にて2010年度総会を開催しました。





理事会および総会にて、2009年度の収支報告・事業報告、また、2010年度の予算案・事業計画を事務局よりご説明させていただき、人事異動などで新しく理事にご就任いただいた方をご紹介させていただきました。

今年もたくさんの役員・会員さんにご出席いただきました。



講演会では、広島経済大学非常勤講師の堀田千里氏に、「財産としての海外体験:日本に今求められている変化」と題してご講演いただきました。
堀田氏は1980年代にアメリカへ渡り、20年以上海外に滞在された経験をお持ちで、今回の講演では、アメリカを中心にイギリスや韓国での経験も交えて、現在、日本が直面する様々な問題を比較検討してくださいました。

主な講演内容としては、下記の通りです。

・アメリカに留学し、様々な国の学生たちと出会い、違う文化に生きる人と話を
 することはとても興味深いことである。この点においてだけでも日本の若者に
 留学をすすめたい。

・アメリカは褒める文化である。褒められるともっと勉強したい、もっと頑張りたいと思うようになる。日本には褒めることを良しとしない
 文化があるように思えるが、褒めることによって湧いてくる力は必要である。

・欧米では自分の意見や立場を言葉ではっきりと表現することが大切とされる。日本では意見を言うと否定的な見方をされる場合があるが、
 言葉や文化の違いを乗り越えて人と人がつながっていくには、自分の意思をはっきりと伝えられる力を持つことが大切である。

・イギリスや韓国では社会的な階級が今も根強く残っており、出身階級で将来の地位が決まるといったことがある。アメリカは移民によって
 できた国であるため、上昇志向を否定的にとらえない。アメリカンドリームを可能にする教育体制がそろっている。

・アメリカでは新卒にかかわらず、優秀な人材を雇用し、博士号を取った人たちを受け入れるところが幅広くある。日本で高いレベルの
 人材を育成したりそれらを十分に活用するためには、高い学位をとればもっと良い仕事があり、高い給料がとれるといった受け皿が
 作られなければならない。博士号をとっても仕事がなければ、優秀な人材を埋もれさせ、社会にとっても大損失である。

・日本は先進国でありながら女性の地位が低い。女性も男性と同じ教育を受け、有能であるにも関わらず、それを活かせる場がないのは
 国家にとって大損失である。

・アメリカは富の偏在の極端にある不平等社会である。日本はかつて一億中流社会と言われていたが、現在ではアメリカと似通った
 格差社会になっている。アメリカの主導した経済政策が日本や多くの国を疲弊させた大きな要因であるため、アメリカの責任は大きい。

・最近ではずいぶん良くなってはいるが、アメリカでは人種差別が現在も根強く残っている。

・海外での日本の評判について。好感度調査(BBCネットニュース掲載)では、日本はドイツに
 次いで2位だった。誠実、親切、スマートで勤勉、礼儀正しい。また、歴史と伝統がある一方、
 素晴らしい工業製品をつくるモダンな国、またアニメーションなど新しい文化が欧米の人たちを
 魅了しているようだ。

帰国後、日本にエネルギーが無い、皆内向きだと感じた。時代を動かすような考えや行動は、常に反発を持って迎えられ、
成し遂げるには勇気が必要だが、それを恐れず、変革のために、海外での経験を生かしたい、と話されて講演を終えられました。

その後、質疑応答が行われ、堀田氏の率直なご意見をお話くださいました。



懇親会は山本会長のご挨拶で始まり、遠方よりご出席いただいたドン総領事にもお話いただきました。
また、お食事中には、「ドン総領事大解剖!Q&A」と題して司会の飯村さんにドン総領事のプライベートに迫っていただきました。
 なぜそんなに日本語がお上手なの?
 好きな映画は?
 好きな俳優・女優は?
 今までどんな国に行ったことがありますか?
など、今まで知らなかったドン総領事の一面を垣間見ることができました。

2010年度も日米の文化を学べる機会を作ると同時に、会員の皆さんの交流の場をもつお手伝いができたらと思っています。
皆さんのご支援・ご協力を何卒よろしくお願いいたします。

2010年07月06日