【安全保障フォーラム オバマ政権における軍縮・核不拡散への道 ~新しい方向を探る~】Security Forum (co-hosted with the U.S. Consulate General, Osaka-Kobe)

安全保障フォーラム オバマ政権における軍縮・核不拡散への道 ~新しい方向を探る~
                     軍縮・核不拡散センター ジョン・アイザックス専務理事

Lecture:「the Way for the Arms Control and Non-Proliferation under the Obama Administration: seek a New Direction」
Speaker: Mr. John Issacs (Exective Director, The Center for Arms Control and Non-Proliferation)

2009年12月15日(火)、中国新聞社7階会議室にて「安全保障フォーラム」を開催しました。
駐大阪・神戸米国総領事館との共催で行い、講師として軍縮・核不拡散センターのジョン・アイザックス専務理事をお招きしました。



アイザックス氏は軍縮・核不拡散センター専務理事として議会における安全保障問題や、イラク、ミサイル防衛、核兵器の問題に取り組んでいらっしゃる方です。
米国における軍縮問題のエキスパートの一人であり、また、議会の仕組みについても詳しく、軍縮・核不拡散センターの関連団体である「住むに値する世界のための協議会」の代表を1978年以来務めていらっしゃいます。

講演概要は以下の通り、
「現在、世界の問題はパンデミック、テロ、環境問題、核問題などがあるが、たった1つで都市・国家・地球を破壊する力があるのは、唯一、核のみである。現在の核は、広島・長崎に投下されたものより何倍もの破壊力を持つ。核保有国は9カ国、合計23000個存在
する。その90%以上をアメリカとロシアが保有している。

今、アメリカは新しい変化への時代であり、前進のチャンスである。
オバマ大統領のプラハでの演説は、とても意義深いものであった。

ビジョンを示しただけではなく、中間措置を示した。
①米ロ間で核軍縮条約を結ぶ。これは現在交渉中であり、数週間で承認される予定。
②包括的核実験禁止条約(CTBT)批准を積極的に推し進める。
③核兵器製造のための核分裂性物質の生産を禁止する条約の締結に努める。
④世界中の脆弱な核物質を4年以内に確保する。
これらの実現のためにアメリカは重要な役割を果たしていかなければならないが、アメリカだけでは成し遂げられない。他国の協力が必要であり、特に日本は重要である。

2010年のイベントについて
・2月までに・・・NPR(核態勢見直し)
・4月・・・核セキュリティーサミット@ワシントンDC→核のテロを中止させる、脆弱な核の確保
・5月・・・核拡散防止条約(NPT)再検討会議→国際的な査察の強化、核実験の禁止

在日米軍基地について
将来的に全員がアメリカに引き揚げる時が来ることが一番良いと思っている。
ヨーロッパを例に挙げると、過去に戦争をした国々が今ではとてもそうは思えない地域になっている。
これは、まず経済的な協力関係を進めて行ったからである。
現在、アメリカと中国も経済的に相互依存している。
アジア全体でも経済的に協力を進めていけば、いつか核兵器が必要無くなる時がくる。
在日アメリカ軍も引き揚げることができるのではないか。」

参加者を一般公募したところ、70名以上の方からご応募いただきました。
講演の後、参加者から活発に質問が挙がり、アイザックス氏は1つずつ丁寧に答えてくださいました。

2009年12月15日