日米協会の活動 [Activity]

【広島日米協会2018年度通常総会(理事会)・講演会・懇親会】Annual General Meeting(at ANA crowne Plaza Hotel Hiroshima)

『184年に及ぶ日米文化交流(1834-2018)』
  元広島女学院大学大学院教授 ロナルド D. クライン氏

Lecture:「184 Years of US-Japan Cultural Relationship(1834-2018)
Speaker: Mr. Ronald D. Klein

広島日米協会は2018年度の理事会・総会と懇親会(会員交流の夕べ)を、米国独立記念日に合わせて7月4日、ANAクラウンプラザホテル広島(広島市中区)で開きました。
総会には47人、講演会・懇親会には65人が参加し交流。市民レベルの日米理解の進展にさらに寄与していくことを確かめ合いました。

この日の講演は、当協会会員で元広島女学院大大学院教授のロナルド・クラインさんが「184年に及ぶ日米文化交流 1834-2018」のテーマで話しました。同じく会員の田北冬子さんの通訳を挟みながら、日本とアメリカをつないできた人々を、画像を交えながら紹介しました。

日米間の人の出会いとしてはジョン万次郎(中浜万次郎)が有名ですが、万次郎がホノルルを経てマサチューセッツ州に着く1841年より7年前の1834年、船の難破と長期の漂流を経て米国西海岸に漂着したオトキチ(音吉)という人物が第1号だそうです。
逆に、米の捕鯨船乗組員だったロナルド・マクドナルドは北海道の利尻島に上陸(1848年)。長崎での収監を経て侍たちに英語を教えるようになり、通訳を務めたといいます。

 教科書にもあるペリーの浦賀入港(1853年)、初代駐日総領事・ハリスの下田上陸(1856年)…と歴史は進みます。日本からは、勝海舟、福沢諭吉らが加わった万延元年遣米使節(1860年)が出向きました。明治維新後の1871年には岩倉具視を全権とする使節団が訪米。その中には「イワクラ・ファイブ」といわれた5人の女性がいて、最年少は後に津田塾大を創設した津田梅子でした。

文化の面でも、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が1890年に来日。松江などで暮らし「怪談」などを著しました。1899年、ニューヨークへ渡って演劇で人気を博した貞奴(さだやっこ)、映画スター、セッシュー・ハヤカワ(1914年渡米)もいました。チャーリー・チャプリンは1932年、映画「街の灯」の宣伝で来日。滞在先のすぐ近くで五・一五事件が発生したといいます。
 不幸な戦時期を挟み、日米の行き来はより盛んになりました。1952年、黒澤明監督が「羅生門」でアカデミー賞(外国語映画部門)を受賞。大相撲で高見山デビュー(1964年)、曙が横綱昇進(1993年)。イチローが大リーグ・マリナーズ入団、新人王(2001年)…。政治の世界でも米オバマ大統領が2016年、広島を訪れ、未来志向の平和への思いを語りました。
 クラインさんは「いずれも日米の関係を深めた。いま紹介した人以外にも多くの人たちが交流に貢献してきた」と述べ、幾人もの努力の積み重ねが両国の確かな友好につながっていくことを強調しました。



続いて懇親会(会員の夕べ)に移り、食事をしながら交流を深めました。広島を拠点に活動する「楽団とおりゃんせ」のステージもあり、好評でした。津軽三味線奏者こうのひとしさんと鍵盤奏者すみまいこさんの2人組ユニット。

津軽じょんがら節」や「リンゴ追分」といった民謡、「キャラバン」など米国ナンバーを多彩に演奏し、アンコールの「上を向いて歩こう」まで参加者は手拍子をしながら楽しみました。
 当日の食事にはアメリカンな巻きずし「カリフォルニアロール」も登場。日米文化交流を側面から盛り上げました。



2018年07月13日

【春の講演と交流の夕べ】Lecture & Fellowship Party(at Sheraton Grand Hiroshima Hotel)

『トランプ時代とアメリカ社会』
    広島テレビ放送株式会社 代表取締役会長 三山 秀昭氏

■日 時:2018年3月13日(火)
■会 場:シェラトングランドホテル広島
■出席者:65名

 
恒例の春の夕べは、講演と懇親会の2部構成で開催しました。
駐大阪・神戸米国総領事館からブルック・スペルマン広報担当領事も参加。
笑顔と語らいの広がる集いとなりました。

スペルマン領事から「日米のつながりを深める広島日米協会の皆さんの日ごろの取り組みに感謝します」
とのあいさつがあり、講演会に入りました。


 この日は、理事の三山秀昭さん(広島テレビ放送会長)が「トランプ時代とアメリカ社会」のテーマで講演。三山さんは「United States of America(アメリカ合衆国)は、Divided(分裂された)States of Americaとなりつつある」とし、トランプ政治が米国社会の分裂を際立たせ、国際政治上の指導力低下をもたらしていると述べました。
 トランプ政権の政策は、不法移民規制などオバマ前政権から大きく転換。三山氏は「分裂が加速し、人種問題が公然と語られるような空気が醸成されてきた」と解説しました。経済回復や雇用の増大は見られるものの、熟慮のない発言や、ホワイトハウス内での側近同士の確執などから、今後については、政権のガバナンス(統治)に疑問を呈しています。
「国際社会のリーダー国でなくなる道を走っているように見える」とも述べました。
「アメリカファースト(米国第一)」は内政重視であり、その背景には秋の中間選挙があると指摘します。輸入関税の強化や米朝首脳会談提案にすぐに乗ったのもその流れにある、としました。中間選挙では大統領の与党が後退するケースが多い傾向を挙げ、政権の今後には危惧を示しています。
 その一方で三山さんは、異なる主張であっても互いに尊重し合う精神を一貫して持ち続けているのが私が米国を好きなところ、と述べ、政権の軌道修正への期待感もにじませました。



 講演に続く交流会は、山本一隆会長の音頭で乾杯。和気あいあいのひとときを過ごしました。テーブルを回りながら会話する人も多く、盛り上がりました。中締めは、田村興造さん(広島ガス会長)がマイクに向かいました。「ロサンゼルスやハワイ移住など広島と米国の縁は強い。そのつながりをますます発展させよう」と呼び掛け、一丁締めで宴を締めくくりました。

2018年03月23日

【2017クリスマス・忘年の夕べ】Christmas & Year End Party(at ANA Crowne Plaza Hotel Hiroshima)

Speaker:U.S. Consul General Karen Kelley

 2017年を締めくくる「クリスマス・忘年の夕べ」を12月4日、ANAクラウンプラザホテル広島(広島市中区)で開催しました。駐大阪・神戸総領事館の、かれん・ケリー総領事を招き、会員たち計76人が和気あいあいのひとときを過ごしました。
 

 

 ケリー総領事は8月の着任後、初の広島入り。スピーチで、トランプ米大統領の来日(11月)などに触れ、「ことしは日米両国の密接な関係がより深められた年」と強調しました。大統領来日直前にあった国際女性会議の議論を踏まえ、「女性が活躍するための、多様で柔軟なスペースの創出」の意義も指摘しました。さらに、日米間の草の根の結びつきの歴史と重要性に言及。「友好の絆が未来に向けて続くよう、広島日米協会もその役割を果たし続けて」と期待感を示しました。

 

 ケリー領事には、当協会の山本一隆会長から記念品として、広島特産の銅虫ペン皿などが贈られました。




 

 

 その後、宴席に移り、アトラクションに広島修道大学軽音楽部のジャズバンド「H.C.C. Cuban Knights」が登場。クリスマスにちなむ演奏を披露しました。

 

会員企業などから提供されたグッズが当たるお楽しみ抽選会では、当たり番号が読み上げられるたびに歓声が上がり、大いに盛り上がりました。

 

 

ことしも一年ありがとうございました。

2017年12月12日
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