2006年版
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06,11,29(番外編) 

孤高の天才」、「サムライ」。

いづれも前田を形容する言葉ですじゃ。あっしもこの形容に疑問は持たんかったんですが、去年あたりから、「天才」ちゅうんはどうも違うんじゃないかと感じはじめておりやした。とにかくよー練習するんですじゃ。

11月29日、午後の3時頃。その前日、選手会の納会が愛媛で行われ、選手は泊まりこみじゃったはず。どうせのぞいてもダレも選手はおらんじゃろと思いながら、大野の練習場に行ってみやした。

予想通りガラ〜ンとしとりやす。冬も近いこの時期、それもそろそろ夕暮れをむかえようとする時刻。しかもあいにくの曇り空で、なんか物悲しさを感じさせる練習場じゃったです。

まあせっかく来たんじゃからと中に入って行くと、前田の車がありやす。おそらくここに置いて行ったんじやろと思いながら見ていると、ライトもついてない暗い屋内練習場から、前田が出てきて寮の中へ入っていくではありやせんか。

しばらくするとコーヒーの入った紙コップを手にして出てきやした。額を見るとうっすらと汗をかいており、直前までトレーニングをしていたことを物語っておりやす。

閑話休題※こんなことはめったにないと、サインをしてもらいやした。これで3枚目。どうするべ(笑)サインをする時、前田はコーヒーの入った紙コップの端を口にくわえて。これには、ちと笑いやしたが。

その後トレーニングルームに入って行きやす。ここも電気がついていなくて暗いんでやすが、おもむろにトレーニングをはじめやした。

去年から、とにかくよう練習・トレーニングする前田に対して、「天才」という形容には違和感を覚えとったんですが、この日確信しやした。前田は「天才」なんかじゃない。「努力」の人じゃと。

たしかに、プロに入ってくる選手の中でも、人並み優れた能力の持ち主には違いありやせん。それを「天才」と呼ぶなら、それは個人の捕らえ方の違いであって、頭っから否定はしやせん。

しかし、あっしに言わせると、前田は努力の人じゃと思いやす。愛媛で一泊して翌朝広島に帰ってきたと思いやす。その日くらい、自宅でゆっくりしたいもんですじゃ。それを車で約1時間もかけて大野に来てトレーニーングをする前田。

あっしのこのページをご覧の方だけでも、前田の真の姿を知っておいて欲しいと思いやす。